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イベントレポート

兵庫県のとある高校へ特別講演に行ってきました

2019年8月15日


兵庫県のとある高校の生徒さんより1年生から3年生を通して、自分で決めた1つのテーマについて調査・研究をし、まとめて発表をする総合授業の一環で「色彩心理」をテーマに研究されているとのことで、カラボ色大学®へ講演依頼をいただきました。

色が与える心理的な影響】をメインに講演をさせていただきました。
「印象がよく見える色」をはじめ、色彩心理を中心に様々な質問をいただきましたが、中には日本人の色彩に関する関心が低くなっている理由など、切り込んだ質問も!

「色の正体とは何か」「美しいと感じる配色とは何か」など、色彩に関する様々な研究は、紀元前プラトンやアリストレスの時代からなされてきました。残念ながら日本では色彩調和論に関する研究などは長くにわたってされず、関心を持たれ始めたのは明治時代だと言われています。

しかし、日本人が色に無関心だったわけでは決してありません。むしろ、日本人は周りに溢れる四季折々の「色」を愛し、眺め、共に生活をしてきました。日本語で表現される色数は400色を超え、外国に比べてもとても色数が多い国。色数が多いということは、色を判別し、使い分けて楽しんできたということです。様々な色数が生まれた理由は諸説ありますが、ぐっと増えたのは平安時代からと言われ、島国であったことも幸いして長い間平和な状態が続いていたこともひとつの要因であると考えられます。

江戸時代になると、奢侈禁止令(しゃしきんしれい)という一般町人は派手な色の衣類などを身に着けてはならないという命令が下され、使える色が制限される中、ちょっとした明暗の変化や風合いの違いで、色を楽しんでいました。(その時代に生まれたのが、四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねず)という町人が工夫して産み出した、茶色、ねずみ色(灰色)の染色の種類を指す言葉。「四十八」「百」はそのままの数ではなく「たくさん」を表す言葉。)

こうした背景を踏まえて、現在の日本人の色彩に関する関心についてもお話をさせていただきました。



同席してくださった担任の先生は、美術の先生とのことで懐かしみながら講義を楽しんでくださったようで、カラボ色大学®としても嬉しい限りです。「色彩」に関する内容をしっかり美術の授業で行う学校は恐らく少ないと思いますので、ぜひこれから色彩の大切さや面白さを伝えていただければと思います。

ご依頼いただき、ありがとうございました。


カラボ色大学®では「色の裾野を広げる」をテーマに、近隣学校等の生徒さんの受け入れやビジネス向けの講演、イベントへの参加などの取り組みを始めています。講演や当大学とのコラボなど、ご依頼はお問い合わせフォームよりご連絡ください。

 
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